豆知識
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病気の予防効果
大量摂取は危険ですが、適量のカフェインは健康によい効果があるとされています。
死亡率が最も下がったのは、1日3~4杯飲む人たちでした。▼1日5杯以上飲む人では死亡率がわずかに高い傾向がありました。ただし1日5杯以上飲む人はそもそも数が少なく、どのような影響があるか確かなことは言えません。
▼国立がんセンターの研究グループは、別の研究の中で、緑茶でも同様の死亡率の低下がみられることを示しています。
いま緑茶を飲んでいる方があえてコーヒーを飲み始めたり、嫌いな方が無理して飲み始めたりする必要はありません。抗がん剤の作用を向上させ、他にも肝臓がんなどの特定のがんを予防する効果が証明されています。
かつて、コーヒーは膵臓がんなどを増やすといわれていましたが、現在、肝臓がんなどに対して予防効果を持つことが確実視されています。
厚生労働省の研究班のまとめでも、コーヒーは、肝臓がんを「ほぼ確実に」予防し、大腸がんを予防する「可能性あり」と位置づけられています。コーヒーの有効性は次第に定説になりつつあります。 -
カフェインの摂取量
カフェインの摂取許容量(摂取しても悪影響が及ばない量)は設定されていませんが、世界保健機関(WHO)では、妊婦に悪影響を及ぼさない1日当たりの摂取量として、コーヒーに換算して3~4杯と発表されています。
国立がん研究センターを中心にしたグループが発表した研究によれば、全国の約9万人を19年間にわたって追跡した結果、コーヒーを毎日飲む人は、心臓病や脳卒中などの死亡率が低い傾向があることが分かりました。 -
カフェイン中毒
一度に多くのカフェインを摂取すると、(急性)カフェイン中毒が起こる可能性があります。一般的な成人で、6.5mg/kg以上のカフェインを60分以内に摂取すると50%の人がカフェイン中毒を起こすとされています。
カフェイン中毒の症状には、緊張や不安、落ち着きがなくなるなどの精神症状や、吐き気・嘔吐・胃痛などの身体症状があります。
また、カフェイン中毒には慢性中毒もあります。お酒やタバコ、薬物などの依存症とは異なります。カフェインを繰り返し摂取し続けた場合に起こるとされています。-
食品(飲料)名 カフェインの多い食品と含有量(100ml中)
- コーヒー60mg
- インスタントコーヒー57mg
- 紅茶30mg
- 煎茶20mg
- ガラナ45ml (500mlペットボトル1本)
お茶にはカフェインが多く含まれていますが、お茶に含まれているカフェインはタンニンと結合するため、カフェインの効果は抑制されます。
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利尿作用
利尿作用(利尿効果)とは、排尿量を多くする作用のこと。
パセリやコーヒーなど、カリウムやカフェインがたくさん含まれている飲食物には、強力な利尿作用があります。
利尿作用で排尿量が多くなると、むくみが解消されるほか、デトックスの効果で、健康増進や新陳代謝アップによる痩せ体質を手に入れることができます。
高血圧のリスクを上げる原因の1つに、塩分(ナトリウム)の摂り過ぎがあります。 カリウムを摂ると、余分なナトリウムが尿と一緒に体の外に排出されるので、高血圧を予防が期待できます。カフェイン飲料から利尿効果を得ようとする場合は、カフェインのもつ覚醒・興奮作用があり、摂り過ぎると落ち着かない気分になったり、安眠できなくなったりする恐れがありますので、適量(3~4杯/日)を目安にすることが大切です。(カフェインは、めまい、興奮、不安、不眠症、下痢、吐き気などの急性作用を及ぼす可能性があります。)